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【ローコスト住宅】vs【建売住宅】どっちが安い?何が違うの?

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ローコスト住宅と建売住宅はどちらが安いのか、どういう違いがあるのか気になっていますね。
結論から申し上げると、建売住宅は一般的な注文住宅に比べると安いですが、建売住宅とローコスト住宅を比べるとどちらのほうが安いとは一概には言えません。
当記事では、ローコスト住宅と建売住宅の価格の目安や、どういう違いがあるのかなどを徹底的に比較します。
ローコスト住宅と建売住宅どちらが自分に合っているか把握できれば、マイホームの購入で後悔せずに済むうえ、スムーズに手続きが進められますよ。

ローコスト住宅と建売住宅の違い

ローコスト住宅という言葉を耳にする機会は増えているものの、ローコスト住宅と建売住宅を同じものだと思っている人も多数います。
しかし、ローコスト住宅と建売住宅はまったくの別物です。
両者の比較をするまえに、まずローコスト住宅と建売住宅の定義の違いをそれぞれ紹介します。

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅に明確な定義はありませんが、一般的には1,000万円未満や1,000万円台で建てられる注文住宅のことを指します。
一般的な注文住宅の坪単価が約50万円~80万円なのに対し、ローコスト住宅は坪単価が約30万円~50万円になります。
ローコスト住宅は価格を抑えるために完全自由設計ではなく、一部が規格化されている商品が多いのが特徴です。
セミオーダーの注文住宅というと分かりやすいでしょう。

ローコスト住宅と大手ハウスメーカーの注文住宅の違いが気になる人は、こちらの記事をご覧ください。

建売住宅とは

建売住宅は土地と建物をセットで販売している住宅のことです。
建築業者が土地を仕入れて、建物を建ててからもしくは建てる前提で販売しているのが特徴です。
注文住宅やローコスト住宅のように、間取りや設備を自分たちで決めることはできません。
ただし、業者によっては仕様の一部を選択できる場合もあります。

ローコスト住宅と建売住宅はどちらが安いの?

ローコスト住宅も建売住宅も一般的な注文住宅に比べて比較的安い価格で購入できますが、ローコスト住宅と建売住宅を比べるとどちらが安いとは言い切れません。
なぜなら、建売住宅は建築業者や土地の地価などで価格帯に大きな開きが出るからです。
ローコスト住宅と建売住宅の値段の仕組みについて詳しく見ていきましょう。

ローコスト住宅は1,000万円台で建てられる

ローコスト住宅は1,000万円未満や1,000万円台で建てられる注文住宅ですが、これはあくまで住宅の本体工事費だけの価格です。
ローコスト住宅を建てる際には、ほかにも別途工事費や諸経費が上乗せされます。
もちろん土地の購入費用は別です。
そのため、土地の購入費用を除いても、1,000万円台で収まらないケースもあるのです。
しかし、一般的な注文住宅でも別途工事費や諸経費はかかりますから、本体工事費が抑えられるローコスト住宅が一般的な注文住宅に比べてお得なのは間違いありません。

ローコスト住宅を得意とするハウスメーカーは多数ありますが、ローコストと謳っているだけあってどの業者も費用を抑えているのが特徴です。
ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの費用相場や、ローコスト住宅にかかる総費用の詳細を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

建売住宅の値段は業者や土地に大きく左右される

建売住宅は建築業者や土地の地価などによって値段が大きく異なります。
たとえばダイワハウスやミサワホームなど全国的に名の知れた大手ハウスメーカーは坪単価自体が高めなので、建売住宅であっても販売価格が高い傾向にあります。
一方、地域ごとに展開しているハウスメーカーや工務店なら大手よりも坪単価が安いケースが多いので、建売住宅も安く提供できるというわけです。

また、建売住宅は土地とセットで販売されるため、土地の価格や広さなどによって販売価格が大きく異なります。
たとえば、地方と都心とでは土地の価格が違うので、まったく同じデザインや間取りの建物であっても建売住宅として売り出す際の販売価格は都心のほうが高くなってしまいます。
このように、建売住宅は建築業者やエリアなどによって価格が大きく異なるので、ローコスト住宅を選んだほうが安く抑えられるケースもあるのです。
ただし、建売住宅も建築してからしばらく売れ残ると値下げすることがあるので、そういったお値打ちな物件ならローコスト住宅よりも安くなる可能性はあります。

ローコスト住宅や建売住宅が一般的な注文住宅に比べて安い理由

建売住宅は間取りや設備などが自分たちで決められない分、注文住宅よりも安いのは納得できますが、自分たちで家を作り上げていくという共通点のあるローコスト住宅と注文住宅ではなぜ価格に差が生じるのか気になるでしょう。
じつはローコスト住宅も建売住宅と同じようなコストカットをしているのです。
ローコスト住宅と建売住宅が一般的な注文住宅よりも安いおもな理由を3つ紹介します。

大量発注で材料費を削減している

ローコスト住宅や建売住宅は間取りやデザインが規格化されているので材料の大量発注を可能にしています。
大量発注すれば仕入れ価格が抑えられるのが特徴です。
ローコスト住宅は自分たちの希望するプランで家を作り上げていく注文住宅ではあるものの、プランの一部が規格化されていて、そのなかから希望の内容していくケースが多いです。
完全な自由設計でないことがローコストを実現している秘訣なのです。
また、建売住宅についても同じで、業者が大量発注した素材を使うことで建物の建築費用を抑えています。
複数の建売住宅が建ち並んで販売されているケースだと、似たようなデザインや間取りの家がいくつかありますが、これも材料を大量発注しているからこそです。

作業効率を高め人件費を削減している

ローコスト住宅や建売住宅では、間取りや仕様を規格化することで、現場での作業効率を高めています。
複雑で特殊な設計、工法が必要になる家だと、高度な技術を持つ大工さんを雇う必要がありますが、ローコスト住宅や建売住宅ではどんな職人さんでも作業しやすい工程になっているのです。
職人さんの人数を最小限に留めるだけでなく、作業効率を高めて工期の短縮化を実現し、人件費の削減をしているというわけです。

大々的な宣伝をせずに広告費を削減している

ローコスト住宅や建売住宅はテレビCMのような大々的な宣伝をせずに、広告宣伝費を削減しています。
テレビCMでは数百万円~数千万円もの費用がかかるので、テレビCMを流さないだけでも大幅なコストカットになります。
しかし、何の広告もしないと購入希望者は見つかりませんから、広告宣伝費を最小限に抑えるために近隣へチラシを投函したり、ネット広告を活用したりしてお客を集めているのです。
また、ローコスト住宅や建売住宅が大規模な展示場に参入していないのも広告宣伝費の削減に繋がっています。

ローコスト住宅と建売住宅の違いを徹底比較

ローコスト住宅と建売住宅の大きな違いは、住宅だけの販売なのか、土地とのセット売りなのかという点です。
また、間取りや設備をある程度自分たち好みにできるのか、間取りやデザインなどがすべて決められているのかという違いもあります。
ここからは、ローコスト住宅と建売住宅にはほかにどういった違いがあるのかをさまざまな項目ごとに比較していきます。

デザイン性の違い

ローコスト住宅はデザインや間取りなどが自分たちで決められるので、たとえばカフェスタイルや和モダンなどといったおしゃれなデザインにすることもできます。
ただし、規格化されたプランから選択することになるので、一般的な注文住宅よりは自由度が低くなってしまいます。
一方、建売住宅はコストカットのためにシンプルなデザインにされているケースが多いです。
近年はおしゃれな外観の建売住宅も増えていますが、自分の好みにピッタリ合う物件が見つかるとは限りません。
そのため、家のデザイン性を重視する人には建売住宅よりローコスト住宅のほうがおすすめです。

品質・性能の違い

家の住み心地や安全性を左右する、断熱性、気密性、耐震性などの品質や性能については、ローコスト住宅と建売住宅どちらが優れているとは言えません。
それは、家を建てる業者によって使用する断熱材や耐震構造などが違うからです。
しかし、ローコスト住宅ならば打ち合わせの際に断熱性を高めたい、耐震性を高めたいという要望を伝えることができるので、予算の範囲内で自分の希望する性能を組み込むことはできます。

また、ローコスト住宅は建築途中の物件を見ることができるのも強みと言えるでしょう。
一方、建売住宅は品質や性能を変更することはできませんし、すでに完成している状態なら建築の経過を実際に見ることもできません。
そういった点を比較するとローコスト住宅のほうがよいと感じる人も多いでしょう。
ただし、建売住宅でもローコスト住宅でも、耐震性や省エネ性などで一定の水準を満たしている「長期優良住宅」であれば安心感は高いです。

入居できるまでの期間の違い

建売住宅はすでに完成している状態ならば契約から1ヵ月程度で引き渡しが完了しますが、ローコスト住宅では3ヵ月程の工期を要します。
そのため、入居できるまでの期間は建売住宅のほうが早いと考えておきましょう。
しかし、建売住宅でも未完成の状態で売り出しているケースだと引き渡しまでに3ヵ月程度かかるので、ローコスト住宅とあまり変わりません。
ちなみに一般的な注文住宅の工期は約4~6ヶ月なので、ローコスト住宅も工期は十分短めです。

住宅ローンの違い

ローコスト住宅も建売住宅も安いとはいえ数千万円の出費がかかるため、多くの人は住宅ローンを利用するはずです。
じつは、ローコスト住宅と建売住宅では住宅ローンを利用する過程が違います。
基本的に建物が完成していないと住宅ローンを利用することができません。
建売住宅では、土地と建物が合算された金額が販売価格として打ち出されていますから、土地と建物をまとめて住宅ローンで購入できるのです。

しかし、ローコスト住宅を含めた注文住宅では、土地を購入したあとに建物の建築が始まりますから、土地も住宅ローンで購入したい場合には、「つなぎ融資」や「土地先行融資」を利用しなければなりません。
土地の購入代金を自己資金でまかなうことができればよいですが、「つなぎ融資」を利用するとなれば高めな金利が負担となる可能性があるので注意が必要です。

ローコスト住宅と建売住宅のメリット・デメリットを比較

ローコスト住宅と建売住宅の違いを踏まえたメリットとデメリットを表にまとめました。

ローコスト住宅 建売住宅
メリット デメリット メリット デメリット
・注文住宅なのに安い
・自由度は低いが迷いすぎることがない
・家族一人一人の要望を組み込める
・建築の経過を見ることができる
・オプションの追加で高額になる可能性がある
・土地を自分で探す必要がある
・打ち合わせの手間がかかる
・住宅ローンの仕組みが複雑
・完成した状態を見ることができるので後悔は少ない
・土地探しやハウスメーカー選びの手間が省ける
・土地と建物代金をまとめてローンが組める
・契約からすぐに入居できる
・立地や建物のどちらかを妥協しなければならない可能性がある
・基本的に仕様は変更できない
・同じような家が多い
・完成した状態で販売されていると建築の経過を見ることができない

このようにそれぞれメリットとデメリットがあるので、必ずしもどちらがよいとは言えません。
妥協できる部分と妥協できない部分を比べて、自分に合うほうを選択すべきです。

ローコスト住宅と建売住宅どちらが自分に向いている?

ここからはローコスト住宅と建売住宅のメリットとデメリットを踏まえ、それぞれおすすめできる人の特徴をまとめていきます。

ローコスト住宅が向いている人

まずローコスト住宅が向いているのは以下のケースに該当する人です。

・デザインや間取りなどを自分たちで決めたい
・自分好みのハウスメーカーや工務店を選びたい
・すでに土地を所有している人または購入したい土地が見つかった人

ローコスト住宅は完全自由設計ではないものの、ある程度希望のデザインや間取り、設備などを選択できます。
そのため、注文住宅を希望しているがなるべく費用は抑えたいという人にピッタリです。
また、建築業者が自分たちで選べるのも魅力です。
耐震性や断熱性に力を入れている建築業者もあれば、デザイン性に力を入れている建築業者もありますから、自分好みの特徴があるハウスメーカーや工務店を選べるのは嬉しいです。
また、相続などですでに土地を所有している人や希望通りの土地が見つかった人は、あえて土地付きの建売住宅を購入するメリットはないでしょうから、ローコスト住宅一択になります。

建売住宅が向いている人

続いて、建売住宅が向いているのは以下のケースに該当する人です。

・間取りやデザインを決めていくのは面倒に感じる
・自分好みの土地と建物が売り出されている
・とにかくすぐに引っ越ししたい
・同世代の人たちとご近所付き合いがしたい

建売住宅は基本的に間取りやデザインを変更することはできないので、間取りや壁紙、ドアなどを色々決めていくのは面倒だという人にピッタリです。
また、自分が希望するエリアで自分好みの家が建売住宅として売り出されている場合は、早い者勝ちなのですぐに販売業者に連絡しましょう。
建売住宅はすでに完成している状態なら契約から1ヵ月程で入居できるので、急な転勤やお子さんの入学などですぐに引っ越ししたい人にもおすすめです。
さらに、建売住宅のなかでも広めな土地を何区画かに区切って売り出している分譲住宅であれば、近隣も同世代の家族が入居するケースが多いので、ご近所付き合いを楽しむこともできますよ。

この記事のまとめ

ローコスト住宅と建売住宅はどちらが安いとは言い切れませんが、どちらも一般的な注文住宅よりは安いです。
ローコスト住宅と建売住宅の最大の違いは自分たち好みの家を作り上げていくのか、すでに決められた家を購入するのかという点です。

また、入居できるまでの期間や住宅ローンの利用方法などにも違いがあります。
品質や性能に大きな違いはないものの、建築工程を見ることができるという点でローコスト住宅のほうが安心できるかもしれませんね。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、それを踏まえてどちらが自分たちに合っているのかを判断しましょう。

マイホームの購入は一生に何度も経験することではありませんから、価格だけを重視すると後悔する可能性があります。
妥協できる部分と妥協できない部分をしっかり家族で話し合い、みんなが納得できるマイホームを手に入れてくださいね。

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