建設会社とは?ハウスメーカーや工務店との違いを分かりやすく解説
建設会社という言葉を、ほとんどの人は今までで一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、具体的にどのような会社を建設会社と呼べるのか、はっきりと理解している人は少ないのではないでしょうか?
また、似たような事業を行う会社でより身近に感じるものとして、ハウスメーカーや工務店もありますが、これらの違いについても曖昧に感じている人は多いかもしれません。
今回は、建設会社とはどのようなものであるかについて、詳しく解説していきます。
混同しやすいハウスメーカーや工務店との違いについても、理解を深めていきましょう。
INDEX-目次-
建設会社とは?
そもそも、建設会社とはどのようなものなのでしょうか?
ざっくりといえば、建物を建てることを事業としている会社ですが、その具体的な意味は曖昧に捉えられていることが多いです。
まずは、建設会社の特徴をしっかりと把握することから始めていきましょう。
建設会社の特徴を捉えよう
建設会社の主な特徴として、建設工事に関する事業を幅広く行っているという点があります。
例えば、一般的な戸建て住宅の建築工事から、高層マンションや大型施設の建築工事まで、建築する建物の規模や種類はさまざまです。
さらに、建物の建築工事だけでなく、道路の舗装工事やダムの新設工事、ビルに付随する電気設備の工事など、事業内容は非常に幅広くなっています。
このように、さまざまな事業を扱っているのが建設会社の特徴といえるため、一般的に建設会社と呼ばれる企業は、グループ会社を複数持っているような規模の大きい企業であることが多いです。
ハウスメーカーや工務店とは何が違う?
多くの人にとって建設会社よりも身近な存在に、ハウスメーカーや工務店がありますが、これらは建設会社とは何が違うのでしょうか?
ハウスメーカーや工務店が建設会社と大きく異なるポイントは、一戸建て住宅の建築をメインとしているということです。
建設会社では、住宅の建築に限らずさまざまな工事を総合的に行っていますが、ハウスメーカーや工務店で行うのはほとんどが一戸建て住宅の建築となっています。
マイホームを建てたい家族をメインの顧客としているのがハウスメーカーや工務店で、住宅に限らず建設工事全般を事業の対象としているのが建設会社と把握しておきましょう。
ハウスメーカーの特徴とは?
ハウスメーカーと工務店は、どちらも一戸建て住宅の建築を主軸としていますが、この2つにもそれぞれ異なる特徴があります。
ここでは、ハウスメーカーならではの特徴を3つ紹介していくので、さらに詳しい部分まで理解を深めていきましょう。
複数のエリアに展開している
ハウスメーカーは、複数のエリアに展開している場合が多いです。
いわゆる大手のハウスメーカーは、国内各地に展示場を設けて全国展開しているケースも多く、さまざまな地域において同じクオリティの住宅を建てられるという特徴があります。
幅広いエリアに展開していることから、ある程度の知名度があり、そのブランド力を一つの強みとしている点も、ハウスメーカーならではの特徴といえるでしょう。
建築のルールが定められている
ハウスメーカーでは、建築に関するルールが細かく定められているのが一般的です。
ルールの内容はそれぞれのハウスメーカーによって異なりますが、例えば、間取りの決めかたとして各部屋の広さが制限されていたり、取り入れる設備は決められた少ない選択肢の中から選ばなければならなかったりすることなどがあります。
ハウスメーカーでは、定められているルールをクリアした建築プランを立てなければなりません。
そのため、思い描いていたこだわりを実現できない可能性がやや高くなるという点も、ハウスメーカーの特徴として押さえておきましょう。
各種サービスが充実している
ハウスメーカーは、さまざまなサービスが充実しているという特徴もあります。
例えば、現場見学会や住宅ローン勉強会のように、これから家を建てる人へのサービスや、家の完成後における定期点検や無料メンテナンスのようなアフターサービスを実施しているハウスメーカーは多いです。
さまざまなサービスが充実していることで、家を建てる人に安心感を与えられるのが、ハウスメーカーが持つ魅力的な特徴の一つといえるでしょう。
工務店の特徴とは?
ここでは、工務店ならではの特徴を2つ紹介していきます。
ハウスメーカーの特徴と比較しながらイメージすることで、より分かりやすく理解することができるでしょう。
地域密着型で営業している
工務店の最大の特徴といえるのが、地域密着型で営業しているという点です。
地元に根付いて営業してきた工務店が多いので、より地域の情報に詳しく、ハウスメーカーに比べるとアットホームな雰囲気があります。
また、ハウスメーカーよりも会社の規模は小さめであることが多く、各工務店によって技術の差が大きくなりがちであるという特徴もあるので、理解しておきましょう。
特殊な事案にも柔軟に対応できる
工務店では、ハウスメーカーのような細かい建築ルールを設けていないことが多いので、特殊な事案にも柔軟に対応できるという特徴があります。
もちろん、建築基準法などの法律による規定はクリアしなければなりませんが、ハウスメーカーに比べると建築に関する自由度が高く、やや特殊な理想やこだわりでも実現させやすいでしょう。
間取りや外観、内装設備などにこだわった家を建てたいという人に、工務店はよく選ばれています。
建設会社は、住宅の建築をメインとしているハウスメーカーや工務店とは異なり、建築するもののジャンルを問わず、建設工事全般を行っている会社です。
ハウスメーカーや工務店よりも、幅広い意味合いで使われている言葉として認識しておきましょう。
この記事を参考に、建設会社の特徴だけでなく、ハウスメーカーと工務店の違いについても理解を深めておいてくださいね。
本記事は、住まいの価値を深く理解し、家づくりの夢を現実にするための情報を提供することに活力を注いでいる「OSUSUME HOUSING 運営事務局」によって執筆されました。東海エリアを中心に、全国の住宅情報を厳選し提供しています。