マイホームを建てるために土地を購入する際、値引きして欲しいと考える人は多いのではないでしょうか？
土地の購入は、人生の中でも特に高額な買い物の1つであるため、できるだけ費用を抑えたいと考える人は多いはずです。

しかし、実際にどのように土地の値下げ交渉をすれば良いのか、そもそも値引きは可能であるのか、分からない点が多く不安に感じるケースは少なくありません。

今回は、土地の値引きについて、上手な値下げ交渉のポイントを押さえながら詳しく解説していきます。

そもそも土地の購入で値引きは可能？

そもそも、土地の購入で値引きは可能なのでしょうか？

結論としては、値引きは可能です。
ただし、必ずしも値下げ交渉が成功するとは言い切れません。値引きを希望する場合は、これから紹介する値切り方のポイントを押さえることが重要です。

土地の値下げ交渉は仲介するハウスメーカーや不動産業者へ

土地の値下げ交渉は、仲介するハウスメーカーや不動産業者に対して行いましょう。
売主へ直接交渉するのは現実的ではありませんので、まずは仲介を担当する営業担当者へ交渉することになります。

値下げ交渉しやすい土地の特徴

土地の値下げ交渉が成立しやすい土地には、2つの特徴があります。
対象となる土地の特徴によって、交渉のしやすさは大きく異なるので、値下げ交渉しやすい土地の特徴を把握しておきましょう。

1.売り出し始めてから半年以上経過している

土地を売り出し始めてから半年以上経過している場合、値下げ交渉が成立する可能性が高くなります。
半年以上の長い期間買い手がつかない状態のままであるということは、売主は土地が売れるのをずっと待っている状態ということです。
少し価格を下げてでも早く買い手を見つけたいという気持ちになっているケースが多くなるので、値下げ交渉にも応じてくれる可能性が高くなるでしょう。

2.分譲地内で売れ残っている

複数の区画をまとめて販売する分譲地において、1区画のみ売れ残っている場合、値下げ交渉しやすくなります。
分譲地の売主は、すべての区画が売れてからまとめて売却代金を受け取るケースが一般的です。そのため、1区画でも売れ残っている状態では売却代金が手元に入りません。
残りの1区画の売却を完了させて売却代金を受け取るために、値下げ交渉に前向きな姿勢をとってくれることが考えられます。

土地の値下げ交渉で注意すべきポイント

土地の値下げ交渉をしようとする際は、注意すべきポイントもあります。
注意点を把握せずに値下げ交渉をしてしまうと、もともと値引きが可能であった場合でも交渉に失敗してしまうかもしれません。
値下げ交渉を成功させたいなら、ここで紹介するポイントをしっかりと把握しておきましょう。

値引き率は1割程度が現実的

値下げ交渉する際に求める値引き率は、1割程度が現実的です。
価格を大幅に下げてほしいからといって、初めから2割や3割の値引きを求めるのは避けましょう。

求める値引き率が高すぎると、交渉相手であるハウスメーカーや不動産業者側にすぐにお断りされてしまう可能性も考えられます。また、初めに無理な金額での交渉をしたことで、売主からの印象が悪くなってしまえば、値引きするかどうかに関わらず売ってもらえないという事態にもなりかねません。

一般的に1割程度が値引き率の目安であるということを理解した上で、現実的な交渉内容を意識することが大切です。

買い付け証明で購入の意思表示をしておく

値下げ交渉する場合は、買い付け証明で購入の意思表示をしてから行うようにしましょう。
土地の値下げ交渉を成功させるには、交渉するタイミングも非常に重要です。
買い付け証明で購入の意思表示をせずに値下げ交渉した場合、売主側としては、値下げ交渉に応じたところで本当に買ってもらえるのかという不安が残るため、交渉が成立しないケースが多くなります。
できるだけ確実に値下げ交渉を成功させたい場合は、買い付け証明で購入の意思表示をしてから交渉するという順序を守りましょう。

仲介手数料の値引きは求めない

土地の値下げ交渉では、仲介手数料の値引きを求めるのは避けたほうが良いでしょう。

土地を購入する際は、土地そのものの代金のほかに、売主と買主を仲介するハウスメーカーや不動産業者に対して支払う仲介手数料も必要になります。
仲介業務を担うハウスメーカーや不動産業者にとって、仲介手数料は大事な利益です。仲介手数料の値引きを求めてしまうと、売主への土地価格の値下げ交渉自体を断られてしまう可能性も考えられるので、注意しなければなりません。

値下げ交渉をスムーズに進めてもらうためにも、仲介手数料の値引きを求めることはせず、あくまで土地の価格の値下げ交渉を依頼するようにしましょう。